シリアゲムシ(挙尾虫)は、シリアゲムシ目シリアゲムシ科に属する昆虫の総称。細長い体に細長い触角と付属肢、膜状の翅を持つ華奢な昆虫である。

和名は「尻揚げ虫」で、雄が腹端を背中側に持ち上げていることから名づけられた。英語圏では、この尾がサソリの毒針に似ているとして、スコーピオンフライ (scorpionfly) と呼ぶ。

生態と概要

シリアゲムシという和名をもつ種は存在しないが、日本ではヤマトシリアゲ (Panorpa japonica) が最も普通に見られる。

雑食性で、花粉や他の昆虫の死体などを食べる。クモの網に引っかかった虫を横取りすることもある。 子孫を残す交尾のためオスはメスに餌をプレゼントし、メスが食べている間に交尾する。

  • Leptopanorpa MacLachlan, 1875(12種)
  • Neopanorpa Weele, 1909(約110種)
  • Panorpa Linnaeus, 1758(約240種)

参考文献

外部リンク


シリアゲムシ

撮影日 2019年7月30日 撮影場所 長野県松本市

INC シリアゲムシ

シリアゲムシ科

ヤマトシリアゲ♀