株式会社コハマ交通(コハマこうつう)は、沖縄県八重山郡竹富町の小浜島で一般乗合旅客自動車運送事業(定期観光バス事業)を営む日本のバス事業者である。2007年(平成19年)3月までは一般路線バスの運行も行っていた。
沿革
小浜島では1985年(昭和60年)頃に自家用自動車有償運輸事業が始められた。同社は、1997年(平成9年)6月に、それまで個別に行われていた有償輸送を統合し、資本金3000万円で発足した。創業者である金城聖吉は、石垣-小浜間の定期船の船主として海運業を営み、海運会社数社が統合して八重山観光フェリーが誕生すると取締役、社長を務めたほか、小浜島でガソリンスタンド事業を営む等、運輸関連の事業に携わる一方、小浜糖業(現JAおきなわ小浜製糖工場)社長、竹富町商工会長、竹富町観光協会長を歴任していた。
同社の運行開始当初は赤字が続いたが、その後観光輸送の増加に伴い、1999年(平成11年)以降は黒字を計上するようになった。特に、2001年(平成13年)に小浜島が主要な舞台となったNHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』が放送されてからは、観光客の利用者が増加した。
しかし、2006年度(平成18年度)には再び赤字に転落した。同社では赤字の理由について、貸切バスの競争激化を挙げており、年間250万円の赤字を生み出している路線バスについては、2007年(平成19年)3月31日限りで全廃となった。なお、同社では、周遊観光バスについては新たに運行ルートの設定を行うほか、観光客の利用が見込める場合は路線バスの運行再開も検討する、としていた。
2022年(令和4年)3月末時点では一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス事業)も行っていたが、2023年(令和5年)3月末時点では一般乗合旅客自動車運送事業(定期観光バス事業)のみとなっている。
事業内容
定期観光バス
- 島内観光ツアー(1日5便・所要1時間)
- 運転士が観光ガイドも兼ねる。
かつての事業
定期路線バス - いずれも定期船の発着時刻にあわせて運行されていた。島民の利用者がほとんどであった。
- 小浜港 - はいむるぶし
- 小浜港 - 細崎
貸切バス
車両
2023年(令和5年)3月末時点で3台。路線バスではトヨタ・ハイエースが使用されていた。また、貸切バス事業では、2022年(令和4年)3月末時点で、大型車1台、中型車4台、小型車2台の計7台を使用していた。
脚注
関連項目
- 九州地方の貸切バス事業者
- 八重山列島
外部リンク
- 株式会社コハマ交通




